footrack

03 Prorject


photo:TSUYOSHI KISHIMOTO

「選手のいない写真集」の出版に向けて行った署名活動、多くの方に賛同いただきました。その数1,025名。本当にありがとうございました。

皆さんの応援があり、モチベーションも高く、写真集の発行に辿り着くことができました。 でもこれがゴールじゃない。FOOTRACKプロジェクトはまだまだ始まったばかり。 サッカー文化の種を広めるために、今後も様々な活動をして行きます。

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岸本剛氏よりのメッセージ   -写真集発刊にあたって-

皆さん、こんにちは!

ついに写真集が出来上がりました!
最高な仕上がりで、涙がちょちょ切れそうです(笑)!

サッカーへの想いを、こうして記録出来たこと、本当に嬉しく思っています。

改めて、力を下さった方々にお礼を申し上げます。
本当に、ありがとうございました!

この写真集、一人でも多くのサッカーファンに見てもらいたいです。

サッカーファンだけではなく、実際にワールドカップで戦った日本代表の選手達にも、是非見て欲しいです。 「選手は、ピッチの外のドラマを知らない」 と、佐藤勇人選手が写真集にコメントして下さったように、 どんな世界がドイツを取り巻いていたのかを、見て欲しいです。

写真集完成と同時に、僕の気持ちは既に、南アフリカへと向かっています。
ドキドキしますね〜。だって、アフリカ大陸ですよ!

どんな色がそこにあるのか?
どんな音が聞こえてくるのか?
どんなゴミが落ちているのか?

アフリカの大地、空気はどんな匂いがして、どんな味がするのか?

2010年南アフリカワールドカップも、「選手のいない写真集」をやります!
もう、宣言しちゃいます!(笑)

次回はどのような形で出版するかは分からないけど、今回のように 愛情たっぷりに出来上がった仕組みは、なんか変えたくないですね〜。
本当に今から楽しみです。

そうだ!
もう一つお知らせしておきたいことがあります。
今まで色んな国で、色んな場所で、ストリートサッカーを撮り続けてきましたが、 南アフリカの前に、5大陸のサッカーシーンを集めた写真集を作ろうと思っています。 今思えば、色んな国で色んなシーンに出会ってきました。

イエメンで出会った、デコボコの大地でボールを追いかける子供達には、ただただビックリでした。 コスタリカでは、雨季の真っ只中、豪雨の中でボールを蹴っていた。 オランダでは、歩道で兄弟がボールの奪い合いをしていた。微笑ましかった。 カナダでは、バーベキューの最中に、ボールを蹴り始める人がいた。 そして僕らの住む日本では、ビルの谷間の廃校で、ボールを蹴る人がいた。 国が変われば文化が違い、人の顔も色も様々でした。

僕の写真のテーマで、とても大切にしていることがあります。 「それって、ちょっとクサイ!」と思われるかもしれませんが、“愛”について考えています。

僕を幸せな気分にしてくれるサッカーは、ただ勝った負けたというものではなくなっています。 最近日本では、親が我が子を殺したとか、子が親を殺すなどという 心が一瞬にして凍りつくようなニュースが、当たり前のようにテレビで流れています。 日本は何処か病んでいるんですね。

僕はこんな風に思っています。 子供と一緒にスタジアムを目指し、サッカーを観戦すれば不幸は無くなる、と。 「そんなことで?」と思う人もいるかも知れないけど、僕は本気でそう思っている。

スタジアムに向かう途中、色んな会話をします。 道中、サッカーとは関係のないシーンにも出会うでしょう。
スタジアムで、お父さんと食べたホットドックの味。
お母さんと見た、風になびく旗、青白く輝く照明、甲高いホイッスルの音、、、。

見たもの、感じたものを共有しあう。
勝った嬉しさも、負けた悔しさも、親と子が分かち合えばいい。
それだけで、親子の絆はしっかりしたものになると思っています。
また、アウェーの試合に足を運べばいい。車ではなく、電車で。
美味しい物を食べて、幸せな気分になったらいい。

写真の中には、そんな“親子愛”を考えて欲しいという、願いが込められています。 直接感じ取れなくても、見た人の脳裏に焼きつくようなシーンを撮ることによって 何かを感じ取ってもらえると信じています。


サッカーは僕にとって神様みたいな存在。
サッカーライターの熊崎敬さんが、写真集に寄せてくれた以下のコメントが好きです。

「僕は本気で思うんだけど、人類の偉大な発明のひとつに、 ワールドカップを挙げるべきじゃないかな。 貧富の格差や宗教の違いをめぐって、いつも揉めている人々が、 このときだけは、みんながみんな無邪気な子どもに還るんだから。 この写真集を眺めて、つくづく思う。 やっぱりいいよね、ワールドカップって。」


では皆さん、「06 GERMANY」、ゆっくりページをめくって、お楽しみ下さい。

あっ、そうそう、ハンカチもご用意下さいね。(笑)

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PROFILE:岸本剛

岸本剛 フォート岸本所属。高校卒業後、スペインバルセロナで語学を学び、90年イタリアで憧れのW杯を現地で観戦。 その後、カナダへ移り、94年本格的に写真を撮り始め、アメリカW杯を取材。96年、再びスペインで活動。 アトランタオリンピック、フランスW杯を取材。活動の拠点を中米のコスタリカに移す。日韓W杯取材後は、 ベルギー・ブリュッセルに拠点を移し、アテネオリンピックを取材。2005年、日本に帰国。 2006年トリノオリンピックを取材。サッカーからオリンピックまでの幅広いスポーツ写真は、 各種メディアで使われている。

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